こんばんは!すなふ(@sunafu35)です。
今日はサクッと図書館にも行って来て、こんな本を読みました。
高いレストランには行きたくない。安い所ばかりじゃつまらない。都市の大通りから路地裏へ、おいしくてリーズナブルな町の食堂を求め、往く、食べる。そして、旅を書く。Amazonの内容紹介には、こんな一文がありますが、グルメ本という訳ではありません。
本書のあとがきにかえて書かれている第5章では、
「旅の文章で何よりも大切なのは人物を書くことだ。」
と書かれてもいるように、ハッとするような出会いがあった人物の印象的な姿を中心に文章が綴られていきます。
ローマ、パリ、ロンドン、モスクワ、ナポリ・・・、西欧を中心に飛び回っているという感じの本書ですが、一つ一つの話に人がいます。それがまた、揃いも揃って好人物。
自分のついている仕事にプライドを持っていると感じさせる言葉が並んでいます。
でも、それでいてやっぱり出てくる食べ物はどれも美味しそう。
パリのハンバーガーに、
ロンドンのイングリッシュ・ブレックファースト、
ブルゴーニュのコック・オ・ヴァン。
味について詳しく書かれているわけではないし、文中では、どちらかというと、付け合せとビールが美味しかった、などの描写のほうが多く感じるのに、何故か食べたくなる。
ぶらぶらと旅に行けたらな。と思わず思ってしまいます。
そして、こういった本では珍しい題材。
水の産地を見学に行ったり、リキュールの工場を訪ねて、
「どんな時に飲み、どのような食事と相性がいいのか?」と聞いて回ったり。
個人的に、ペリエ大好きと思っているので、ペリエの産地にまで行っているところに少し興奮したり・・・、クレーム・ド・カシスの工場での文章に、「これはいい印象もたなかったのかな?」と邪推したり。
・・・だって、明らかに他の話には見られない表現がされていますw
ここが観光によくて、ここのお店が美味しくて、といった内容ではありませんが、不思議と惹きこまれますし、行ってみたい、この人に出会いたい、と思える魅力ある文章。
あとがきで、著者も改めて説明していますが、お店の大きさなどを表す時に「高校の教室くらいの」と表現したり、自分で見つけた事を書く、という読者目線を意識した文章が、なんとも心地いい読み味を与えているのでしょう。
私個人は、東京ドームに行ったことがないので、東京ドームの何倍と言われても全然分かりませんが(・・
恋人への手紙として書く
こういった、誰に向けて書くかは、ブログを書いている私にとっても、改めて注意しなきゃいけないと思うところですね。ありがたい事に、「第5章 旅の工夫」において、紀行文を書くことについて、説明が書かれています。
何はなくともまず恋人を作る。
この一文には笑ってしまいましたが、片思いでもいいから相手を作って、海外から手紙を書く・・・それを文章にまとめていけばいいとあります。
まさにこれは、ブログを書く人にとって重要な事ですよね。
知り合い、まして恋人に書くとなれば、やっぱり理解してほしいし、後から「なんだかよく分からなかったな・・・」なんて思われるのは避けたいもの。
特に私は、アプリの説明や、使用法なども書いているので、読んだ人に「ここ読めば大丈夫だ。」と思われたいですから(´~`)
また、「旅の工夫」の「人を書く」では、
「出会った人物の美点を見つけること、そして、素直に感心して表現すること。」
といった、またまた、文章を書く上で重要な事もポイントとして挙げられています。
出会った人物・・・ここは、幾らでも置換が効きますね。
見つけた情報、使ったアプリ、読んだ本。
本文でも触れられますが、デメリットや「これはおかしくないか?」といった文で作られる文章は、読むのが辛いものです。
よほど、切り口が素晴らしかったりすれば別ですが、そこまでセンスのない身としては、やはり自分で見つけた美点を紹介出来るような、そんなブログを書きたいものです。
あとがき
第5章で、文章について書かれていたもので、どうも本題の感想からずれていく感じがしましたが、それを差し置いても、読みやすく、旅にでる欲望にかられる良書だと感じます。
グルメ本とは言いづらいのに食べたくなって、観光案内ではないのに見てみたくなる。
ちょっと不思議な感覚。気軽なエッセイとして読むにもなかなか重宝しそうです。
もし目にすることがあったら、是非手にとって見て下さい。
パリのビストロのハンバーガー・・・うわぁっ食べたい!なんだこのオシャレ感(」°□°)」
実際に、この本の通りに旅に出たら、相当な費用がかかりそうではありますw
それではまた!
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